Category : そもそも専業「主夫」とは?その現実

失業と同時に主夫になる

かつては、学生生活を終えて一度就職をすると、生涯にわたってそこで働き続けるというスタイルが一般的でした。しかし、近年、日本の終身雇用のシステムが完全に崩壊してしまったことにより、一度就職したとしても、ずっとそこで働き続けることができる、という保証がなくなってしまいました。

特に、この20年、日本は長引く不景気の影響から、人員整理をしなければならなくなってしまった企業や、経営を続けることができなくなってしまったという企業は決して少なくはありません。 そうなれば、当然多くの人が失業してしまうことになります。 ここでは、そんな失業をきっかけとして主夫としての生活をスタートさせた方のケースについてお話してみたいと思います。

順風満帆に思えた社会人生活から一転して…

Bさんは20代後半で結婚し、共働きで生活を送ってきました。女性の社会進出が進んだこともあり、共働きの家庭も少なくありません。 同じ歳のBさん夫婦はそれぞれ大企業に勤めており、収入もほぼ同じでしたので、家事も平等に分担し、充実した生活を送っていました。

しかし、悲劇は突然訪れました。30代も後半に差し掛かったころ、Bさんの勤めていた企業は長引く不況の影響から、経営難が続き、ついには人員整理に手をつけなければならなくなってしまったのです。そして、Bさんもその対象となり、長年勤務してきた会社を辞めなければならなくなってしまったのです。

もちろん、すぐに再就職活動をはじめたBさんでしたが、就職難の時代でしたので、なかなか次の仕事を見つけることはできません。 一見、順風満帆に思えていた社会人としての生活が、ある日突然崩れてしまう…そんなことが当たり前に起こる時代だったのです。

主夫として生活を支えることを決意した理由

なかなか再就職が決まらず、家で過ごす時間が長くなってしまったBさん。奥さんの勤めていた企業は対照的に上り調子だったこともあり、ますます仕事が忙しくなります。 そうなると、自然とBさんが家事のほとんどをこなすようになりました。最初は奥さんに対して肩身の狭い想いをしていましたが、次第にそれが当たり前の生活になってきました。

奥さんも、分担していたとはいえ、家事から解放されたことによって、より一層仕事に励むことができ、すぐに昇進も決定しました。40歳を前にして、大企業の管理職にまで上り詰めていたのです。 そこでBさんは、主夫として外で働く奥さんの生活を守り続けることを決意しました。奥さんは仕事が好きで、これからも続けて行きたいと考えていましたので、喜んでこれに同意しました。

少し前までは、自分が主夫になるだなんて想像すらしていなかったBさん。失業をきっかけになりゆきではじめた主夫業でしたが、奥さんをしっかりと支えることができている、という自負から、共働きをしていたころよりも毎日が充実していると言います。

このように、バリバリ働いていた方が失業をきっかけとして主夫としての生活をスタートする、というケースも多くなってきているようです。 日本では相変わらず、男性が働く、という昔ながらの意識が強い方も少なくありませんが、いざ、主夫としての生活をスタートさせてみると、ほとんどの方が毎日の生活が充実している、と感じているようです。

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