Category : そもそも専業「主夫」とは?その現実

日本の主夫の実態

日本における主夫の数

2010年現在、専業主夫は約6万人。2005年は2万1千人だったので、5年ほどの間に3倍近くにまで増えているようです。パート等に従事している主夫は2万9千人となっています。 1979年以降は男女とも家庭科と技術科を履修するようになり、この時代以降に教育を受けた男性は、それ以前に教育を受けた男性より家事をすることに対する偏見や抵抗が少なくなっていると思われます。 現在主夫をやっている男性はほとんどが家庭科を履修した男性たちではないでしょうか。

主夫になるきっかけ

主夫になったきっかけは、大体以下のようなパターンがあるように思います。

  • リストラや倒産など職を失ったことがきっかけという場合
  • 病気により自宅療養をしなければならなくなり、その結果家のことをやることになったという場合
  • 妻が出産し、職場復帰する際に育児担当として夫が手を上げる場合(妻に頼まれる場合)

大体この3つのパターンが多いように思います。 1.2は消極的な理由で、3は自主的に主夫になったパターンです。どのパターンも妻が働いていてそれなりの収入を得ていることが条件になります。女性が社会で活躍し高収入を得ることによって男性の選択肢も増える結果となっています。

主婦との違い

主夫が増えたとはいえ、家事・子育ての分野では絶対的に女性が多いため、主夫の居場所を確保することが難しいようです。例えば育児サークルや幼稚園の付き合いなど、他の主婦たちとの交流にとまどいを感じる人は多いことでしょう。

また、主婦に比べて社会的支援が少なくなっています。例えば配偶者が死亡した場合の遺族厚生年金や遺族補償年金は母親ならもらえますが、父親は受給の対象にはなっていません。また、母子家庭の母親は子供が20歳を過ぎたのちも「寡婦」として引き続き支援を受けられますが、父子家庭の父親にはそういった制度はありません。これから「主夫」はもっと増えていくと思いますので、そうなればこういった制度も変わってくるかもしれません。

社会的な認知度と評価

主夫という言葉は日本でもかなり浸透してきているように感じます。スマホでも「しゅふ」と入力すれば、「主夫」という漢字もちゃんと出てきますから、かなり認知度は高いといえるでしょう。しかし、社会からの評価は年代によってかなり違ってきます。50代以上の人からすれば、「主夫」はまだまだ「働かない男」という認識になってしまうことが多いかもしれません。ちょうど主夫をしている人の親の年代は外で仕事をしない男性に対しての偏見が根強く、親との軋轢に悩む男性も少なくないでしょう。一方、若い年代では「そういう生き方もある」と柔軟にとらえる人が増えてきました。このような意見から、今後ますます「主夫」という生き方を選択する人は増えていくと思われます。

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